大切なのは水分を素早く吸収できるものを選ぶこと。そのための条件は「ハイポトニック」であることです。日本語で言えば「低い浸透圧の液体」という意味で、体液よりも液体の圧力が低いものということ。
ちなみに、ときどき耳にする「アイソトニック」とは「等しい浸透圧の液体」という意味で、一見吸収が良さそうに思われがちですが、少しでも運動して体温が上昇し、体温調節に水分が使われ始めると、胃での滞留時間が長くなってしまうのです。そのため、安静時には問題がなくても、運動時にはアイソトニックのドリンクは不向き。ハイボトニックとなっているドリンクを使うのがベストです。
ところが、浸透圧の表記がされていないものも多いですね。そこで簡単に見分けるコツをお教えます。ドリンクボトルの「栄養成分表示」をみてください。内容量や１００ｍｌといった一定量に対する、栄養成分の分析値が印刷されているはずです。
ここに書かれている炭水化物の量から、おおよその見当をつけることができます。ハイポトニックとなる炭水化物の量は２．５％以下が目安です。例えば、写真１のドリンクなら、１００ｍｌあたり炭水化物が２．４GなのでＯＫというわけです。
